30歳社畜4年目の自己実現

文系の大学院を卒業してIT業界に入りました。それで最近会社辞めたのでブログも移転しました。就活、IT、ダイエット、読書などいろいろなことを呟きます

大槻君との思い出

前回いい年してるのに勃起グミを食ってテンション上がってたとか冷静に考えると死にたい。

どうもこんにちはひろ氏です。最近良い事が全然なくて仕事行く時とか満員電車乗ってるんですけどそれがすごい混んでる。

田舎の人は想像つかないかもしれないけど、コンクリートジャングル東京ではこんなに人が入ってもまだ人が乗るのかというくらい乗ってきて死にそうになってます。

するとある朝ですね。どう考えても満員なのに腹にもう一人入ってるじゃないかというくらいのデブが遅刻したらまずいんでしょうね。そのでっぷりしたお腹を顧みず、ものすごい押し込んでくるわけです。

ただでさえきっつきつなのに腹にもう一人入ってそうなくらいのデブが乗ると車内混雑120%。僕の不快指数をマックスを突破したんですけど、正直貧血になりそうなくらい息苦しくなりましてね。

するとなぜかふと小学校の時を思い出したんです。

あまり自分語りをしないことで有名な僕ですが別にいじめられてたとかじゃなくてまああんまり学生時代にいい思い出がなかったんですね。

高校の時は部活が終わると毎日ブックオフに通って漫画を読んでいたという陰惨な青春を過ごしていました。

さて学生生活というとほとんどの皆さんが高校か大学の話になりますけど、あまり小学校の時を話す人はいない。

多分結構忘れちゃってるからなんでしょうね。でも小学校中学校、高校、大学と考えると小学校が一番長い時間なわけです。(僕は大学に7年いたから大学生活が一番長い思い出ですが)

なので本当は小学校の頃の方が密度が高いはずですが、思い返してもあまり覚えてないなあってのが多いと思います。

僕は小学生の頃はちょっと前流行ってたお受験ママの下で育っていたのでひたすら塾にばかり通っていました。

そして小学校も私立だったんですが住んでいたところが関西だったので阪神大震災があって色々あってまあ地元の公立に通うことになったんですね。

それで昔僕が住んでいたところはニュータウンという山を切り崩して作られた街なのでそんなに歴史がある町ではないんですがやっぱり住んでいくうちに何丁目の○○さんはどうこうでと結構情報が入ってくるわけです。ある意味田舎っぽい閉鎖性がありました。

一応幼稚園の時は地元の幼稚園に通っていたので多少顔見知りはいるんですが、やはり小学校が違うところに行くと地元の人と遊ばなくなるから少し距離が出来る。

でも小学校に上がる前?くらいによく遊んでいた人がいたんですね。名前は大槻くんと言って下の名前は「たーくん」と言ってちょくちょく遊んでいました。

今はコミュ障バリバリな僕ですが小さい頃は社会の挫折とか知らずにコミュ力を発揮してよく知らない町の人と友達になったりして近所の公園に行ったりして遊んでたんです。

さて地震があって地元の小学校に通って相変わらず塾とか行ってたんですが、4年生?くらいの時学級崩壊になったんですね。その時の教師の手腕が悪いからかたまたま問題児が集まったからか分からないですが、みんな授業なのに話を聞かないで漫画を読んだり走り回ったりとサファリパークのようになっていました。

別に僕も正義感あふれるタイプじゃないので、むしろラッキーと思って一人で小説とか読んでいたんですがその中でやっぱり不良グループみたいなのが出てきて授業中にでかい声でおしゃべりとかするんですね。

当時は僕は塾とか行ってガリ勉だったので不良怖いなあと思っておとなしくしていたんですが、その中の一人がどこかで見たことがある。

それで苗字を見るとあの大槻くんだったんですね。大槻くんは成長期だったからか昔幼稚園くらいの頃と比べて縦にも横にも倍くらいになっててめちゃくちゃでかくなってたんです。

普通デブって虐められるじゃないですか。でも強気なデブになっていた大槻くんは周りの悪っぽい人と仲良くつるんでいて僕のことなんかすっかり忘れていたように見えたんですね。

なんか人って変わるんだなという思いと昔はたー君と呼んでいたのに変わってしまってどことなく寂しい思いがありました。

ただある日ですね国語の音読か何かで内容は詳しいことは忘れたんですが、タクシー運転手がある日女性の客を乗せたところ菜の畑に連れて行ってくれと行って運転手は連れて行くんですね。そして「お客さんつきましたよ」と降ろしたところ後ろには誰もいない。さっきのは何だったのかなと思うと菜の畑には蝶がいっぱい飛んでいた。もしかしてさっきの客は蝶の化身だったのかなというクッソつまらない内容だったわけです。

それでまあこういう話のあとタクシードライバーはどう思ったでしょうと先生に聞かれたんですよ僕は。

すると素直に「お金が貰えなくてガッカリした」と答えたわけです。

いや別に僕がひねくれていたわけじゃないですけど、当たり前じゃないですか。風俗に行って「お兄さん、うちには千年さんいますよ。橋本かなちゃんクリソツでもう今ならサービスでイチキュッパ」と言われてウキウキして入るとそこにいたのは千年さんどころかどう見てもMISONOを小汚くした茶髪のババアみたいなのが出てきたらがっかりどころじゃないですか。つまり全然ひねくれていなくてむしろ自分の心に正直に答えたわけです。

するとその答えを言ったときター君がですね「お前そんなわけねえだろ!!馬鹿じゃねえの!」と不良仲間と一緒に笑いながら野次を飛ばしたわけです。

正直この時はかなりカチンと来てですね。毎日塾に通っていたくらい勉強していた僕に馬鹿とはどういうことだとムカつきましたけどこの時の大槻くんは身体も態度もでかくてですね。毎日ふんぞり返って座ってて絶対これ力じゃかなわないわと思ってムカついたんですけど我慢してたんですね。

ちなみにその時はほかにもブスの女の子がいたんですけどその子の英語の発音がネイティブだったから大槻くんグループに馬鹿にされたりとしかも教師は全く注意しないわで崩壊に崩壊を重ねていたんですが他の保護者とかのクレームでまあ何とか学級崩壊のまま4年生が終わって、指導していた教師は転勤で大槻くんのグループは同じクラスにならないようにバラバラになったんですね。

それでクラスがバラバラになったんですけどうちの学校は先進的だったのか分からないですが、隣のクラスとのあいだに壁がなく渡り廊下的な感じでつながっていたわけです。

そして4部屋あって1つ空き部屋みたいなのがあったんですけどそこに大槻くんのグループみたいなのが集まって休み時間ごとに喋っていたわけですね。

小学生なのにもう不良みたいになっててしかもワルに憧れているませた女の子とかいて、もうこいつらこっそりセックスとかしてるんじゃないのかという妙に大人びた雰囲気出していたわけです。

それで問題は空き教室みたいなのを通らないと5年生の時の自分のクラスに行けなくて、毎回大槻くんたちが談笑している前を素通りして自分のクラスに通っていたんです。

5年生の時の僕ですけど6年生に中学受験をする必要があるので結構勉強に励んでいたときで割とストレスが溜まっていたわけです。毎日学校が終わって塾に1時間ほどかけて電車で向かって毎日21時ころまで勉強をするという思えば人生で一番勉強していた時でした。

ただその時から算数が全くわからなくてしかも受けるところは全国でも名前が知られているようなところだから算数といってもかなり難しいんですね。正直方程式とか使わないと解けない問題を鶴さん亀さんで代用して解くという

かなり数学的な発想が必要で僕は全くそのセンスがなかったわけです。

それで日々ストレスが溜まるわけじゃないですか。そして毎日もんもんとした中小学校にも通う。通うと毎朝大槻くんたちがたむろしている前を通る。

彼らは何がおかしいのかわからないけどしょっちゅうバカ話して笑っていたんですね。

そんな中正確には覚えていないんですが僕を指さされて笑ったわけです。この頃は身なりとか全然気にしないから髪の毛はボサボサメガネをかけて暗い感じで毎日登校していたので馬鹿にされる要素は十分にあったんですね。

それでいつもなら気にしないんですがたまたま帰りの放課後に大槻くんだけがいたんです。ほかに大槻くんのグループがいなくて。

なのでちょっと聞いてみたんです。「なぜ人のことを馬鹿にするのか」ってですね。するとまあ当然その時の大槻くんはワルだったわけですから「うるせーよ!」かなにか言ったんですね。だから思わずカッとなって大槻くんを殴ってしまったわけです。もともと塾とか行く前は僕も結構短期でよく取っ組み合いをしていたのですが、運動もろくにしていなかったので塾に通うようになってからは喧嘩とか一切しなかったんですね。

それで殴ったあとやべえと思ったんですが大槻くんは何も反撃をしない。それで気まずいから僕はそのまま「お前が悪いんだからな」みたいなことを言ったあと帰っちゃったんです。

でも次の日が正直学校に行きたくなくてめちゃくちゃ布団で悩んでいて次の日トイレとかでリンチされたりしたらどうしようかと思っていましたがまあどんなに辛いことがあっても次の日は来るわけですね。

それでいやいやながら学校に行くわけです。そして大槻くんグループがたむろしている場所を通り過ぎるとき、なにか言われるかなとビクビクしていたんです。

でも何も言われなかったので「おや?」と思って大槻くんを見るとほっぺたに絆創膏のようなものが貼られていたので確かに殴ったわけなんですね。でも何も言わない。大槻くんも僕をちらっとは見ましたが特に何も言ってきませんでした。

その時のおかげかそこから大槻くんからからかわれたりとかそういうのは一切なくなったんですね。

なので残りの小学校時代をひたすらガリ勉して受験勉強に専念することができました(第一志望には落ちましたが)

今考えると殴ったときの大槻くんは変わったと思っても本当は昔一緒に遊んでいた。気の優しいちょっとぽっちゃりしていたター君のままで変わったと思い込んで話し合うことを拒絶した僕自身も悪かったのかもしれません。

大槻君との思い出で幼稚園か小学校に上がった時くらいの時田んぼで遊んでいたらどっちかがぬかるみにはまってた時に助け合った記憶があるんですね。正しい記憶かわかりませんが僕が私立の小学校に行って大槻くんもいろいろ心の変化はあったけど根っこの部分は優しくてちょっと悪ぶりたいだけだったのかもしれなかったです。

でも結局その時の真意とか話し合うきっかけがなかったからお互い小学校を卒業してからどうなったかなと分からずじまいでした。

別に落ちとか全くないんですが、電車でものすごいデブが自分の腹をドアに挟まれそうになりながらも体を押し付けてきたときそういえば大槻くんもこれくらいデブだったなと当時のことを思い出したので書きました。

別にター君に謝りたいとかそんなことは全くないんですが、今思えばそこで仲直りとかしていれば卒業してからも遊んだりできたのかなとちょっとだけ思いました。