映画cube感想
さてさてブログ作ってそうそうですが聞いてくださいよみなさん(大阪のおばさん風に)
昨日映画を見ましてね。そう今流行りのあれですよ。
cubeです
cubeあらすじ
[内容解説]
ある日突然理由もなく、男女6人が鋼鉄の立方体の部屋に閉じ込められる。そこは他にもたくさんの
同じ部屋があり、その集合体で作られた、巨大な立方体(CUBE)になっている。各部屋に6つあるハッ
チの中からひとつを選び隣室へ移動しながら出口を探す以外、脱出方法はない。しかも部屋には様々
な殺人トラップが仕掛けられている!そんな極限状態の下、絶望的なサバイバルを繰り広げる6人。
やがて一つ一つ謎と罠をクリアしてゆくうちに、彼らの精神状態が徐々に狂い始めてゆく・・・果た
して無事にこのCUBEから脱出できるのか?あるいは本当に出口はあるのか? 今ギリギリの緊張
の中、死のゲームがセットされた・・・
アマゾン出典
なぜ今更cubeなのかという疑問は置いといて実は初めて見たのがcubeZEROだったという悲しい過去があったのです。
事情を知らない人が聞くと0も1も似たようなものじゃん。と思うかもしれないですけど
基本的に映画は続編になればなるほど糞になるという法則がありまして見事に当てはまった内容でした。(ターミネーターみたいな例外もありますが)
そのため有名なcubeを見ても何だこのゴミはと思って僕のcubeにたいする偏見は強かったのですが、もう一度フラットな目で見てみようとcubeを見たところこれが面白かった。
まず最初に良くわからない場所に閉じ込められる主人公たち。
なぜここに閉じ込められたのが誰が目的で閉じ込めたのかそこは最後まで謎です。
部屋に規則性が有り間違った部屋に入るとこのとおり罠が出てくる。
そこに5人閉じ込められていますが、しかし一人余裕の表情を取ってる人が、ウェイン・ロブソン演じる。レンという人物。どうやら彼は脱獄のプロで7つの監獄を脱獄したというプロ別名アッティカの鳥と呼ばれるくらいすごい人物らしいです。
靴を放り投げて部屋に罠がないかをチェックしてるとこも何かプロっぽくてかっちょいい。目の前のことを考えて無駄なことを考えるなというリアリストっぷり。訳わかんないところに閉じ込められたけれど、彼がいるから何とかなりそう。
と皆希望を抱いた瞬間にトラップに引っかかって死亡。
アッティカの鳥とは何だったのかと思わざるを得ない展開でした。
ダメだこいつということでリーダーシップをとり始めたのが、モーリス・ディーン・ウィント演じるクウェンティン
黒人で警察官。そして彼には養わないといけない子供が3人もいる。
逞しそうで彼が主人公だなと思ったら、いい意味で期待を裏切られます。
とにかくこのクウェンティン人を殴る殴る。
参考画像
チームの和を乱そうとするもの、自分の意見と合わないもの、そして秘密を持ってそうなやつに対してひたすら殴って解決しようとある意味ジャイアニズム的な発想の持ち主。
これにはチームのみんなもドン引き。常に何かと殴られるワースもたまったものじゃないということで最終的には彼と決別することになりました。
最初はニートと思っていたメガネっ娘のレブンが数学の才能のある持ち主でまた途中に参加した知的障害者にしか見えないカザンのおかげで何とか物語は進んでいきます。
そしてこのカザンがなぜ飴玉欲しいしか言えなくなったかについてはcubeZEROで詳しく書いています。
内容としては頑張ってcubeから脱出するという話ですがこの中の途中でこれは陰謀に違いないと言い出すハロウェイに対してワースの言葉が印象的でした。
「人は所詮、システムの一部にしか過ぎない。誰にも全体を見ることはできない。前を見て進むしかない。人生は複雑だ」
どういう意味かと言うと、物事陰謀をする世界征服をたくらむ絶対的な悪というのはいなくて、ただ目の前の仕事をこなしていくうちにそれが巨大な陰謀をたくらむ組織のようなものになってしまうということです。
仮面ライダーで言うとショッカーも自分の仕事を真面目にこなそうと考えているだけで、別に彼自身悪いことをしようと常に考えて行動しているのではないということです。
この巨大化したシステムは今の官僚制にもあてはまりそうで、中身はただ黙々と目の前の仕事をこなすシステムの1部なんですね。
この映画が作られたのも1997年頃でしたが、今見ても古臭さは感じずイデオロギー的なものも少ないので、まだ見てないという方は見るのをおすすめします。